みんなで風船を飛ばそう。バルーンリリース
数えきれないほどの色とりどりの風船が、大空に放たれて飛んで行くバルーンリリース。それは大空をステージにした、ダイナミックなアトラクションとなります。ここでは、式典や行事を思い出深いものにする、バルーンリリースの魅力についてご紹介しましょう。
人々の願いを天に届ける、バルーンリリース
バルーンリリースは、人々の願いを天に届けるかのように、バルーンが空高く舞い上がっていきます。「家族がずっと健康でいられますように」、「悲しい出来事を乗り越えて幸せになれますように」など、さまざまな願いを乗せたバルーンがいっせいに空に舞う光景は、人々に深い感動を与えます。
史上まれにみる被害となった東日本大震災。その災禍からの復興を願って、各地でバルーンリリースが行われました。 写真は、2012年3月11日。一周忌に東京よみうりランドで行われた復興祈念のバルーンリリースは、100人近いボランティアスタッフが集まり、3万個のバルーンを飛ばしました。
小学校で行われた卒業祝いのバルーンリリース。子ども達の手を離れたバルーンが空に上って行く姿が、未来に向かって羽ばたいて行く子どもの姿と重なって、感動的なイベントになりました。
バルーンリリースはルールを守って行う
バルーンリリースの開催を告げると必ずと言っていいほど、「バルーンリリースは環境破壊になるのでは?」と言う疑問の声が出ます。
しかし、バルーンリリースに使われる風船は、天然ゴムの樹液から作られたラテックスバルーンなので、生分解して土に還ります。日本ゴム風船商工会が定めた厳密なガイドラインを守って行えば、バルーンリリースは環境に悪影響を及ぼさないことが明らかにされています(*1)。
バルーンリリースをする際は、ガイドラインを遵守する業者に依頼し、その指導のもと安全にバルーンリリースを楽しみましょう。
バルーンリリースのガイドライン
- リリースには、ヘリウムガスを使用すること(水素ガスの禁止)
- リリースする風船は、ラテックスを原料とする「ゴム風船」であること
蒸着フィルム使用のものや自然環境で生分解しないものは使用しない - 使用するゴム風船の止め具に、プラスチックなどの生分解しない物は使用せず、風船自体でしばること
- 糸など持ち手をつける場合、ゴム風船と同等の生分解性持つものを使用すること(木綿糸、輪ゴムの推奨)
- リリースされるゴム風船はすべて単体とし、集合体でリリースしないこと
- リリースの実施場所、天候などロケーションを考慮すること
*1JBA日本バルーン協会HP「風船飛ばしに関する資料」
http://jba1.jp/guideline.html