100個の風船を膨らませたい!ヘリウムガスの必要量はいくつ?
イベントでぷかぷか浮かぶ風船を使いたいけれど、風船1個を膨らませるのにヘリウムガスはどれくらい必要?ガスボンベは何本準備したらいい?初めて風船を使用する人には、検討がつきませんよね。
ここでは、風船を扱い慣れていない人には分かりにくい、ヘリウムガスの必要量についてご説明しましょう。
ヘリウムガスの単位は、ℓ(リットル)
ヘリウムガスは、空気より軽い「不活性ガス」です。不活性ガスとは、簡単に言うと化学反応を起こしにくい気体のこと。反応性が低いので、引火や燃焼爆発することはありません。
また、空気に較べて約7分の1の重量ですので、ヘリウムガスを入れた風船は、自然と浮かび上がります。
通常、ガスの単位には体積を用います。体積を表す単位には、㎥(立方メートル)やℓ(リットル)がありますが、日本ではℓ(リットル)単位で販売されることが一般的です。
風船1つを飛ばすのに必要なヘリウムガスの量は?
「風船1つを飛ばすのに必要なヘリウムガスの量」を計算するために、バルーンショップの目安表を見ると、同じ9インチのゴム風船(ラテックスバルーン)なのに、必要なヘリウムガスの量が7ℓだったり8ℓだったり……といったことがあります。そこには、ガスならではの事情があるのです。
ヘリウムガスの体積は、温度によって変わる
ヘリウムガスには温度が高ければ膨張し、低ければ収縮する性質があります。9インチの風船に同じ7ℓのヘリウムガスを入れても、気温が高いときと低いときでは、風船の膨らむ大きさが違うのです。
同じサイズの風船なのに、メーカーによって膨らますために必要な量が違うのは、想定している気温が異なることも一因だと言えるでしょう。
「充填ロス」を最初から見込んでいる場合がある
風船にヘリウムガスを充填する際、ガスが漏れてしまったり、入れ過ぎて後から抜いたりする場合があります。これを「充填ロス」と言い、通常ヘリウムガスを準備する際には、必要量の10%程度を充填ロスとして見込みます。
メーカーによっては、あらかじめこの充填ロスを必要量に組み込んでいるケースもあります。
各サイズに必要なヘリウムガスの量
ここでは、平均的な「ヘリウムガスの必要量」についてご紹介します。数値は、充填ロスを含みませんので、ご注意ください。
バルーンサイズ | 直径(cm) | ヘリウムガスの量 |
---|---|---|
9インチ | 23㎝ | 7ℓ |
11インチ | 28㎝ | 14ℓ |
24インチ | 61㎝ | 142ℓ |
3フィート | 91㎝ | 425ℓ |
一般的サイズ(9インチ)の風船を100個膨らませる時に必要なヘリウムガスの量は、上記に充填ロス分を足した量に個数をかけて計算します。
つまり、9インチの風船を100個膨らませたい場合は、
(7ℓ×1.1)×100個=770ℓ
が準備すべきヘリウムガスの量ということになります。
ヘリウムガスは長期間の保存が可能ですので、予め多めに用意しておくことをおすすめします。
また、風船を扱う人が不慣れな場合は「充填ロス」が多くなるので、基本となるヘリウムガスの1.2倍の量を準備しておくと安心です。